儲けのない八百屋さん。ただ愛あるのみ。
いつものように午前中にゴルフのレッスンへ行って帰ってくると、
ポストに宅急便の不在票が入っていた。
再配達をお願いし、間も無くまた届けてもらった。
義母からの愛情便。
手作り野菜がぎっしり詰まっている。
ダンボール箱を開けると、
ほうれん草がたくさん!
スーパーで売っている束が5つ分くらい。
ほうれん草の下に敷かれた新聞紙をめくると…
小松菜とカブが。
その下には…
白菜、キャベツ、大根、ブロッコリーも!
お義母さんは、一年中を通して野菜作りをしているが、それらをどこにも出荷していない。
ただただ、わたしたち身内や周りの人たちに配る為に作っている。
働き者できちんとした人なので、
畑仕事も丁寧で、作られた野菜はどれも皆本当に美味しい!
送られてくる野菜はいつも、お義母さんの性格を表すように、
丁寧に洗って土を落とし、きっちりと隙間なく詰められている。
数年前に、納戸の中を片付けていたら
3人の息子たちが使ったベビーバスが出てきたので、「収穫した野菜を洗うように使ったら」とお義母さんに届けた。
それを喜んで使ってくれている。
今回もあのベビーバスで、
丹精込めて作ったこの野菜を、
赤子を洗うように心を込めて、丁寧に洗ってくれたのだろう。
天気予報が『今夜は冷え込み、明日の朝は霜が降りるでしょう。』というような厳しい寒さを伝える日には、お義母さんは決まって野菜を収穫し、霜で傷む前に送ってくれる。
今朝は本当に冷え込んだものね。
東京でも氷点下の所もあったみたい。
これらの野菜を見るたびに、
北風の中、あのベビーバスを使って、冷たい水でザブザブと野菜を洗う年老いたお義母さんの姿を想う。
息子の家族の為にせっせと作っている野菜。
「スーパーでいつだってかえるんだから。」
「こんなに送ってきたら、食べきれないし、置いておく所もない。」
「送料の方が高くつくから。」と、
息子に言われてもお義母さんはやめない。
無償の愛なのだ。
そして息子もまた、歳をとった母親の身体を心配して「送らなくていい」と言うのだけれど…
嫁であるわたしは、ありがた〜くいただき、
美味しく料理して、
お婆ちゃんの愛を、孫である3人の息子たちに
伝えよう。
新鮮で安心な野菜を食べさせたいという
親の愛に感謝している。
本当に働き者で、細やかな性格のお義母さんに
その正反対の性格の嫁は頭が上がりません 😅
お義母さん、ありがとう😊
さて、この野菜たち、新鮮なうちに茹でたり
刻んだりして下ごしらえに取りかかるとしよう。
いつも結構な大仕事です (^^;;
野菜の栄養をたっぷり摂って、
元気に冬を乗り切りましょう 🤗
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