『石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』東京都現代美術館。観て来た話
2020/11/19 .thu .15:00〜
東京都現代美術館で開催中(2020.11.14〜2021.2.14)の
『EIKO 石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか』を観に行ってきた。
コロナ感染予防の為、観覧には日時指定予約が必要だが、(混雑が無い場合には当日でも可)
年間パスポートを持っていれば、規定の回数まで予約無しで観覧できるので、今回はそれを利用して。
わたしは車🚗で行ったのだが、美術館併設駐車場への入庫前には車に乗ったまま、
係員によってマスク着用の確認と検温があった。
入館してみると、この日のこの時間は人もまばらで混雑はなかった。
そもそも美術館は広いスペースがあり、
皆さんほぼ無言で鑑賞しているのでコロナ感染のリスクは低いものと思える。
その上に徹底した対策がとられているので安心できた。
この展覧会は開催予告の時点から絶対に観ようと大変楽しみにしていた。
石岡瑛子さんは、資生堂やPARCO、角川などの広告や舞台・映画などコスチュームデザインで広く知られている方である。
その作品を見れば、
「ああ、これも見たことある!」
「えっ?これもなの?!」というものばかりであると思う。
展覧会パンフレットより
次期(2020.12.4〜)ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて開催予定のパンフレットより
多数の作品とともに、彼女が作品を仕上げるまでの推敲の過程の数々も展示されていて、
「1つの作品を世に出すまでに、こんなにも細部に至ってまで考えられデザインされているのか!」と驚くばかりであった。
若い男の子が、それらの展示を見ながら
「スゲー、スゲーー!」を連発しているのが印象的で、
「ホントだよね、スゲーよね!」と相槌を打ちたかった😄
わたしはオペラを観るのも好きなので、
映像と共にコスチュームが展示されているのが興味深かった。
それらの展示の部屋がいくつもあり、
暗幕をくぐって中に入ると、
目の前に広がる舞台衣装の数々は圧巻だった❗️
この企画展では写真撮影が出来なかったので、
それらをここでお伝えできないのが残念である。
でも、たとえ写真を撮れたとしても、
あの実物の衣装の、豊かなドレープの巧妙さや、気の遠くなるほどの細かさで畳まれたタックの美しさを上手く伝える事はわたしには出来そうにないのだけど…………
是非、実物を観に行ってみて欲しい。
石岡瑛子さんは、2012年に73歳で膵臓癌で亡くなっているが、
エンターテイメントを中心とする表現に
まさしく心血を注いできたのだなぁ、と強く感じられた。
とてもとても見応えのある素晴らしい展覧会であった。
そして今、同時期開催でもうひとつ、
若手の現代アーティストの作品展も開催されていたのでそちらも観て来た。
『透明な力たち』
それぞれの展示は多くないが、なかなかに面白かった。
観覧者参加型の展示で、
"ルール"を書いて、紙飛行機にして飛ばすワークショップ。
そんな作品の中でわたしのツボにハマったのがこちら👇
ことばの語尾は必ず"ぬん"で終わりましょう。わかったぬん。
🤣最高ッス❣️
次点でこれね👇こっちもなかなか。
毎日ゴワゴワ?🤣
ひとつひとつ、ぜ〜んぶ読んでみたい。
こんな展示もあった。
実はわたし、音には結構敏感で、大音量がとても苦手である。
なので、ここは素通りしようかと思ったのだけど、、、、、
怖いものみたさ、というか聴きたさで体験してみることに。
グゥオーン ゴーーーーッ ギィーーーン ドッシーーーーーーン、、、、、、😖
街中にある音がいっぺんに大音量になって襲いかかってきたような、凄まじい音だった💦
体験型現代アート、恐るべし😱
いや〜〜、現代アートは面白いっ❗️❗️
美術館となりの木場公園を少しだけお散歩して、陽が傾いてきたので帰路についた。
コロナ禍で、今年になって観たかった展覧会や舞台の開催が大幅に変更されてしまい、
観られなくなったものが幾つもある。
これからの状況がどうなっていくか分からないが、
ピンポイントで美術館オンリーにして(他にはどこへも立ち寄らない)
自分の車🚗でひとり出かけ、静かに鑑賞出来る展覧会は、
少しずつ範囲を広げていくのもアリだな。と思えた。