心がぎゅーっとなった話。
宅急便でお酒が届いた。
「お酒 ⁇ 買ったっけな?……」
送り主は蒲鉾の水野本店さん。
ますます(・・?)❓になった。
開封するとご当選者各位で始まるお手紙が同封されていた。
『蒲鉾の水野本店 地酒熱燗まつり』にご応募いただき、誠にありがとうございました。
あーー、あのおでんの!!
思い出した、思い出した!
先月、出先の高級スーパーで、行きつけのスーパーでは売っていないようなおでん種を奮発して買ったんだった。
そしてそれに付いていたキャンペーンの
『地酒熱燗まつり』に応募した、した!
それが当選し、プレゼントのお酒をいただいたんですね。
嬉しいですね〜、たっぷりの一升瓶。(^^)
蒲鉾の水野さん、ありがとうございます。
これは今夜はまたおでんでしょ!
戴いた浦霞をぬる燗にして。🍶
。。。てな訳で、そぼ降る雨の中、近所のスーパーへおでん種を買いに行ってきた。
今夜はいつもの庶民派おでん種。
蒲鉾の水野さん、お宅のじゃなくってごめんなさいね m(_ _)m
日が暮れて、いい感じに冷えてきたし、
今夜はおでんでナイスだわ。
♪おでん🍢 おでん🍢 ♪ ♫と頭の中で歌いながら家に向かって歩いていると……
あちらから、小さい子の手をひいたお母さんと、そのすぐ後ろにふたりの子どもが歩いて来た。
あっ!
お母さんの後ろを歩いていた2年生くらいの女の子が、濡れた鉄板の上で足を滑らせ
すてん、と転んだ。
バンッと鉄板の大きな音がした。
お母さんは一瞬チラッと振り返り、
「洋服だけは汚さないでよね。」と言った。
女の子は何も言わずに、すぐに立ち上がり、
さっさと歩いて行くお母さんに追いついた。
その時一緒に居たお兄ちゃんと、お母さんに手をひかれた妹も何も言わないで歩いて行く。。。
本当に一瞬のことで、
全てが止まることなく流れた時間の中の出来事だった。
すれ違った後わたしはずっと
心がぎゅーっとしめつけられるようだった。
あの瞬間をスロー再生したら、
あの子はきっと、ものすごい強い力で
ぐーーっと何かを飲み込んで、何かを押し殺して立ち上がったに違いない。
そう思ったら、かわいそうで涙が出そうになった。
わたしが駆け寄って、「大丈夫?」って言ってあげれば良かった。。。。
実際は、あの子は本当に強くしっかりした子で、転んだことなんて何でもない。
妹やお兄ちゃんの前で転んだことを恥ずかしいと思う気持ちの方が痛さに勝り、
何事もなかったように立ち上がったのかもしれない。
そして……
お母さんは、三人の子育てに疲れ、イライラし、虫のいどころが悪かったのかもしれない。
だから、『大丈夫? 痛くなかった?』という言葉をかける余裕がなかったのかも。。。。
今でこそ、孫がいてもおかしくない歳になり、
自分が子育てしていた頃の反省から、
人様には「あーすればいいのに、こーすればいいのに…」と思えるけれど、
当時はいつも余裕がなかったな。
そりゃ、あんまりだよ、、、と言いたくなるような若いお母さんたちが、確かにいるけれど、無理もないよね、お母さんも修行中だ。
だけど、さっき出会ったお母さんがお家に着いたら、
「さっきは大丈夫だった?」って、あの子に優しい言葉をかけてあげていますように。
どうかあの子が、グッと飲み込んだ固い想いを、温かいお夕飯で溶かしていますように。。。。
そんなふうに思いながら、
おでんを肴に浦霞🍶のぬる燗を、ひとりすするわたしであった。
育った我が子らは、今夜も『ぬ』
早く言ってよ〜〜😩
※ 我が家の『ぬ』についてはこちらをご覧ください💁♀️
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