父と鰻屋へ。

先日の『父の日』、

この三カ月、父はコロナ疎開していて会えなかったので、

電話をして「戻って来たらまた鰻屋へ一緒に行こう。

これからも感染に気をつけて、ずっと元気でいて。」と話した。

数日前にこちらに戻って来たので、

昨日夕方に、近くの鰻屋で待ち合わせをして久しぶりに一緒にご飯を食べた。

わたしは少し早めに店に着いたので、

店主と話をしていたのだが、

この鰻屋も今回のコロナ自粛の間に『ウーバーイーツ』に参入したという。

その事について聞いた話を少々。

この店は店主ひとりきり、カウンターだけの小さな鰻屋なのだが、

この３ヶ月の間にウーバーイーツで注文が入ったのは40件。

しかもほとんどが一番お値段の高い鰻重の注文だったと言う。

しかし店主は「もう今月いっぱいでウーバーは辞める」と言うので理由を尋ねたら、

「ウーバーのシステムに、このように小さな店では振り回されてしまう事が多かった。

行き違いが度々起こり、大変だった。」と。

システムは全てタブレット端末で、AIとのやり取りなので、細部のトラブル対応にラチがあかない。

そしてこの店主も新規参入で不慣れなうえに、配達員さんも新規の方がほとんどでバタバタ。（40件の注文に対して、一度も同じ配達員さんがやって来たことは無かったのには驚いたそうだ）

「注文のみが端末に届くので、どの辺のお客さんの所へ鰻重が届けられるのかも分からないし、食べてくれるお客さんの顔も見えない。なんだかな〜。。。。」と思ったそうだ。

「ファーストフードや大手の店にはいいのかもしれないけどね。」と思ってウーバーイーツからは手を引く事にしたそうだ。

ちなみにこの店は、家賃も人件費もかからない経営なので、今回のコロナでは何にも困ることはなく、かえって支援金が貰えて楽になっだそうだ。

個人店は色々大変だったのかと思いきや、そういう店もあるのね。

そうそう、それから、最近ウナギの稚魚が増え過ぎて、養魚場へ入りきらないほど獲れるので捨てているくらいなのだそうだ。

今後、ウナギの値段が暴落することもあり得るとも言ってたっけ。

鰻、安く食べられたらいいわ〜。

。。。。と、そんな話をしつつ待っていると

時間きっかりに父登場！

しばらくぶりに見る父はやはり歳をとっていた。（ウナギーヌ父、83歳）

高齢者の３ヶ月は「光陰矢の如し」、

この大切な時間を家族と離れて、母とふたり疎開生活していたかと思うと、

さりとて感染リスクを背負って会いに行くことも出来ずにいた時間を思うと、

本当に「コロナのバカやろー！」と思った。

カウンターに並んで座り、瓶ビールをさしつさされつしながら話を聴くと

（withコロナ時代に推奨される飲み方ではないが、この際は父娘なので良しとする）、

「ジムのトレッドミルで走れないから外を走ったら、500mも走らないうちに膝が痛くなり、それからずーっと痛い。」と言う。

「ダメだよ〜、そういう無理しちゃ。コンクリートの舗装道路は硬いからね。

それにこれからは外は暑いから、倒れたら困るからね。」と釘を刺した。

あー、本当に年寄りが安心して暮らせる日常を早く取り戻してあげたい！！！

しばらく話をし、美味しい鰻重を食べ、母へと我が家の息子たちへの蒲焼きの土産も焼いてもらい店を出た。

父の家と（わたしの実家）我が家は反対方向なのだが、どうも父の足取りがおぼつかないので心配で送って行く事にする。

お酒も足腰も弱くなっちゃったんだな。。。。

「大丈夫だ。」と言うが、

「ちょっと向こうのコンビニへ寄るから。」とかなんとか言いながら家の玄関まで送った。

ちょっと遅くなってしまったが、

今年の『父の日』も一緒に過ごせて良かった(^^)

ほかほかに焼けて香ばしい鰻重の写真、撮り忘れました。

。。。っていうより、父と一緒の写真を撮れば良かったよ💦

土産に付いてた「山椒の粉」だけ残っていたので記念に撮りました😅

大雨の地方もあるようですが、皆さん気をつけて。良い週末をお過ごしください🤗