生きる為に、身体を鍛えるということ
キィー ガチャン ピーン ポーン♪
ん? 誰か来たな。
インターフォンのカメラを覗くと自転車でやって来た父だった。
パパウナギーヌはもうすぐ82歳の爺さんである。
頭は禿げていて、いつも苦虫を噛み潰したような渋い表情をしている。
ちょっとクリント イーストウッドに似ている。(クリント イーストウッドご本人は1930年生まれ、現在89歳だそう。ご健在でなにより (^^) )
「はい、こんにちは(^^) 。上がって。」
「いや、いいよ。近くに用事があって来たから。。。 ゴルフ行ってるのか?」
「行ってる、行ってる!こんどまた一緒に行こうか?」
「頼むよ。友達みんな死んじゃって、誰も一緒に行く奴いないんだよ。 遊んでくれよ。」
………という、最近顔を見るたびに交わす会話を今日もした。
パパウナギーヌは歳のわりにはしっかりしていて、毎日現役で仕事もしている。
週2回のジム通いも欠かさず、たまにジムで会うと、ちゃんとトレッドミルで走り、ウエイトトレーニングもこなしている。
10年程まえに、同じジムに通うことを勧めたのはわたしだ。
それまで父は外をジョギングしていたのだが、歳を重ねるうちに病気がちになり、軽い脳梗塞や心臓病、糖尿病、大腸癌を患ったので、
外を走っていて万が一、何か起こったらという心配からだ。
ジムの中で運動し大勢の人が周りにいる方が安心だと思う。
室内なら、暑さ寒さの負担もないし。
そして父は、それらの病気を身体を動かし続けることで全て克服してきた。
昔からスポーツマンで、運動の習慣があった人だから、身体を動かすことが好きだし、80歳を過ぎてもトレーニングを続ける意欲がある。
いや、そうは言っても、もう高齢だからトレーニングはキツイはず。
きっと生きる為に続けているのだろうな。
いつも血行を良くし、体内循環の巡りを良くすること。
筋肉をできるだけ落とさないようにして、
いつまでも動ける身体でいること。
そして長生きしよう!と、すさまじい努力をしているに違いない。
そんなパパウナギーヌ、一緒にゴルフに行きたがるけど、これがなかなか大変なのだ (ー ー;)
昨年からやっと、自分の体力を鑑みて、
シニアティからプレーするようになったのは良いけれど…
打ったボールが何処へ行ったかを目で追えないし、
着地点も見えないので、いつも「どこだ〜??」(*_*)と言っている。
おまけに、ちょくちょく「ユーコ〜、◯番持って来てくれ〜。」とわたしをキャディがわりに使う σ(^_^;)
「こんどはキャディさんについてもらおうよ💦」と言っても、
なぜか「セルフでできる!」と変に意地をはる。
セルフでできてませんから〜〜|( ̄3 ̄)|
まぁそんな訳で、親孝行と思ってたまには一緒にラウンドするんだけど、(友達みんな死んじゃって、仲間がいないって嘆くし…(^_^;) )
さすがに寒い冬の間は心臓に負担がかかるので、暖かくなったらね!
春にゴルフ、、、
でもその約束は確約ではない。
年老いた親は、いついなくなってしまっても不思議はないのだから。。。( ; ; )
わたしが癌になって、医者も驚くほどの回復力を見せ、後遺症や合併症を起こさず今に至っているのも、子どもの頃からずっと身体を鍛えてきたおかげだと、つくづく思っている。(エビデンスはないけど)
それは父の影響を受けたからだ。
運動してきたことで培われた精神面の強さもあるんじゃないかな。
パパウナギーヌよ、お互いに生きる為に身体を鍛え続けていこう!
ちなみに、ママウナギーヌは84歳。
全くの運動オンチでスポーツは何もしない。
その代わり、毎日どこかへ出かけて行っては編み物🧶や縫い物をして、作品作りに励んでいる。 それが運動になっているのだな。
こちらもまずまず元気でなにより。
これからはずっと、親よりも少し元気でいたいと思う今日この頃。🤗