『サ道』座学
『サ道』
入門1日目にして その気持ち良さの虜になった
ウナギーヌ・ユーコです。こんばんは(^^)
昨今ブームのサウナ、熱いの嫌い🥵っていうだけで、その良さを知ろうともしなかった今迄の長〜い人生を後悔しています。
さて、今日は実地ではなく座学のお勉強から得たお話。
まずは1時限目。保健体育。
入門1日目に、水風呂に浸かる時間の目安が分からないと書きました。
happyunagi-yuko.hatenablog.com
その答えが、この本にありました!
実に面白い!
著者がサウナにハマって、そしてのめり込み、そして悟るように腑に落ちる道のりが面白く、またメルヘンのように書かれています。
この中で、著者が水風呂の余りの気持ち良さに浸かり過ぎてバッドトリップし、
意識を失いそうになった話が紹介されています。
えらい目にあった。
水風呂は瞑想に誘います。放心し、温度の感覚や、重力、時間の感覚を曖昧にす
る。自分がどれだけの時間入っているのかわからなくなってしまうことがあるん
です。水風呂にはサウナのような時計がなく(なんでないんだろう?)、気がつけ
ば無制限に冷水に浸かっていることになる。冷たいっていう感覚が麻痺するんで
す。
ハッと我にかえる、やばい! いつまで入ってるんだ! 水風呂から出ようとしても
、身体が重い。いつもの倍くらいの重力を感じると、気分が悪くなってきた。
浴槽の鏡に映った自分の顔が緑色である!〜〜
〜〜タナカカツキ 著 『サ道』より〜〜
本書では、著者はこの後、冷静に対処して何とか回復し、事無きを得るのですが。。
怖いですね〜😱
湯船に浸かり過ぎて湯あたりというのは、わたしも経験ありますが、
水風呂に浸かり過ぎても意識を失う程 具合が悪くなることもあるんですね⁈
勉強になりました。
健康の為のサウナで、救急車騒ぎを起こしては元も子もない🚑
(素っ裸で救急車に担ぎ込まれるのは絶対避けたいわ〜💦)
2時限目。サウナの歴史と倫理のお話。
テキストはこちら⬇︎
こばやし あやな著
この本は、サウナー憧れのフィンランドサウナについて、サウナ文化研究家のこばやし あやな氏によって書かれたものです。
など、現地での詳細な取材が論文形式で書かれています。
かなり専門的ですが、きっと「サ道」上級者の先輩方にはサウナ探求の一助になる本では?と思いました。
サウナの効能とかマナーとか、そういうhow to本ではなく、どこか倫理とか哲学に通じるものがあるように感じました。
初心者のわたしには、本場フィンランドサウナは雲の上の話ではありますが、心に響いた作者の言葉を引用させてもらいたいと思います。
〜公衆サウナや銭湯などの公衆浴場は、現代的に言えばまさに「サードプレイス」としての特性を備えた公共空間です。ですが、例えばカフェと公衆サウナとでは、同じサードプレイスでも、個人と周囲の客(他者)との関係性は大きく変わってきます。それはやはり、サウナ浴が裸という無防備な姿をさらしながら、すぐそばに他者のいる閉鎖的空間で心身のリラクゼーションに集中する……という、やや特殊な行為だからです。だからこそ、空間内には個人の平穏を守ってくれる絶対的な秩序と安心感が必要となります。 ただし、そもそもそれは、居合わせた人びとがこころをひとつにし、自分自身の平穏と同時に他者の平穏を尊重しようとすることでしか成り立ちません。そこで、常連さんにも一見さんにも、公衆サウナで必要とされるのが、そばにいる他者のシグナルにそれとなくアンテナを張るという、小さな努力です。 もし自分のふるまいが相手の平穏を害していると察したなら、それを直ちに微修正する。 誰かがつい場違いな行為をしたとしても、正義感から怒鳴って場の空気を冷やすのは本末転倒というもの。以心伝心が難しければ、やんわり意思を伝えたり尋ねたり、他人を模倣したりして、さりげなく相手の求める好ましい雰囲気づくりに努めてあげる。また、ときにはみずからもう少し寛容になって、自分と違う楽しみ方をしている相手を放っておいてあげる……
そうして、互いの欲求と思いやりがじんわりと滲むように拡がっていくと、やがてそれは、コミュニティ内に確かなセーフティネットを形成し、そこでは誰もが自分らしい楽しみ方や心地よさを感受できます。これこそが本来、誰かが決めた厳格なルールや常識や禁止事項に縛られなくとも、公衆サウナという特異な空間に、安心感と一体感が生まれるからくりではないでしょうか。
そしてこれはまさに、かつてアルヴァ・アールトが「シヴィリゼーション」と呼んだ現代社会で必要とされている、しなやかで成熟したコミュニティの縮図でもあると思うのです。
公衆サウナの国フィンランド: 街と人をあたためる、古くて新しいサードプレイス
- 作者: こばやしあやな
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2018/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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フィンランドの一部公衆サウナや家庭のサウナでは(ドイツでも)素っ裸の混浴があるけど、それは極自然で健全そのもの。。と書かれていて、チョットそれはどうなの〜??!と思ったりしたけれど、読み進めるうちに腑に落ちて、
うんうん、なるほどね〜。そうだよね。と感銘を受けました。
う〜ん、深いっ!
『サ道』精神修行にもなりそうです。🙂❤️